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−−まず始めに、本書を執筆しようと思われたきっかけを教えてください。
剣名先生 執筆した動機は、「恋愛エッセイみたいなモノを書けますか?」と、出版社から依頼されたからです。もちろん僕が漫画原作の仕事で長年やってきた「魅力的なキャラ作り」のノウハウを生かして、現実の「本物の恋愛」に少しでも役立つ本を書いたつもりです。
−−男性の私が読んで、男女の「性差」による大きな認識のズレや、男が逃げたくなる女性の一言など「その通り!」と納得できる記述が多いですね。
剣名先生 元々、男性にしか書けない恋愛論を書きたかったんです。 特に男性側の「本音」が女性から誤解されていることが多いな、と感じていたので、恋愛で悩んでいる女性たちのために書いたんだけど、男性が読んでも共感してもらえるはずだと思っていました。
−−読者からの反響はいかがですか?
剣名先生 実際の反響を見ると、想像していた以上に男性からの共感が多くて評判も良かった。男性が心の中で思っていたこと、女性側に上手く説明できずに誤解されていたことが、ちゃんと女性にも理解できるように書いてあって嬉しかった、という意見が多かったです。
−−一方、女性の反響は?
剣名先生 女性側からの反響としてはやはり賛否両論。男性の本音の部分がわかって「目から鱗だった」という感想も数多くいただいた。特に前書きとあとがきで書いた、僕が考える「魅力的な女性像」については、大勢の女性たちから賛辞の言葉を貰いました。それと各章の扉に載せた拙作の恋愛短歌も女性たちには好評でした。
−−本書では男女の性差についても触れられていますが。
剣名先生 特にSEXに関することは「すべて男の身勝手な屁理屈」だと考える女性も少なくない。コレはもう男女の性差でもあるし、どうしようもないのかなって思うしかないです。本当はSEXを蔑視して拒絶反応を抱いているそういう女性にこそ読んでもらいたいんだけど……。
本書の中でも書いているように、「愛」という大きな円の中で「SEX」という部分が占める割合は人によって違う。その割合が少ない女性は、同じように割合が少ない男性を探してお付き合いしたほうがいいんだと思う。
もちろんSEXをただの「排泄行為」だとしか思っていないような男は論外。 男がその女性(誰でもいいわけではなく)と「セックスしたい」という気持ちを、ほとんどの女性たちが、「身体だけが目的なの?」 「都合のいい女じゃないのかしら?」とか、すぐに考えてしまうことが一番の問題だと思う。
−−確かに、そう考えてしまう女性は多そうですね。
剣名先生 ただ、男性側の「セックスしたい」という気持ちは、女性側の「手を繋ぎたい」とか「キスしたい」という気持ちとそんなに変わりはないんだ、ということを理解してほしい。 結局、そこが男女の大きな違いであり、それが原因で恋愛では男女のズレが起こってしまうんじゃないかな。
男にとってセックスは「愛のプロローグ」で、極論すれば、 「男は一度体を重ねてみなければ本当に愛してるかどうかわからない」 のだと思う。「男女がセックスすることで身も心も深まっていく愛」が、あるんだということを知って欲しい。
−−ところで、本書のタイトルにも使われている「かけがえのない女」ですが、かなり印象的な言葉ですね。
剣名先生 タイトルのポイントは何故、恋愛において「かけがえのない」という言葉があまり使用されなかったのか、ということです。 たとえどんなに愛し、愛されたとしても、「他にいくらでも代わりの相手がいる」というのが恋愛の一般論。そうではなく「命」とか「家族」のように「かけがえのない」というのは、
「他に代わりは絶対に存在しない」
「誰も代わりになれない」
ということ。 そう思い、そう思われる存在にならなければ本当に愛されたことにはならないと思う。
−−なかなか深いお言葉ですね。
剣名先生 男というのは基本的に女を「守ってやる」のが務めだと思ってる。 女性に「母性本能」があるように男性にも「父性本能」がある。 「コイツは俺がいなきゃダメなんだよな」 って思うことが、自分の男として存在意義だと思ってる。
自分の経験を振り返っても、やはり、
「この女は俺がいなければダメなんだ」
「俺はこの女がいないとダメなんだ」
と、たとえ思い込みの錯覚だったとしても、そう思うことがお互いが「かけがえのない存在」になるための第一歩じゃないかな。ただこれは共依存を誘発して、いわゆる「だめんず」「だうーめんず」にハマってしまう一因でもあるから難しいけどね(笑)
−−よく分かりました。ところで、今回の作品は先生にとって初めてのエッセイとなりますが、執筆にあたって苦労した点、工夫した点等ございましたら、教えてください。
剣名先生 執筆の時に苦労して一番考えたのは、「モテる」ことだけに主眼を置いて恋愛の駆け引きばかりを書いたハウツー本みたいにはしたくなかった、ということ。もちろん「モテたい」というのは男女年齢問わない共通認識だから、そういう部分も大事だし本書にも書いたんだけど、「モテ」よりももう一段階上の存在になることのほうが大切なんじゃないかと思う。
書き方も、脚本家である僕の特性を生かして男女の会話なども沢山取り入れたので読みやすくてわかりやすいはず。設問に答える4択のテスト形式もあるので、ぜひ読者自身も試してほしい。
−−ありがとうございます。それでは、今後の執筆予定および活動予定を教えてください。
剣名先生 今後の予定としては、今回書き切れなかったアイデアやネタがまだまだ沢山あるので、機会があれば恋愛エッセイの第2弾も執筆できたらいいなと思ってます。
出版関係者で興味のある方はぜひご連絡下さい。
本業のほうは現在は携帯小説、携帯コミックを中心に仕事をしています。ご覧になりたい方は、各サイトで「剣名 舞」の名前で検索してみて下さい。過去の作品で新しくテレビドラマ化したい、というオファーもいくつか来ているのでそちらもお楽しみに。
−−最後になりますが、読者およびファンへコメントをお願いします。
剣名先生 本書を読んでくれた大勢の読者から恋愛相談のメールをいただきました。やっぱりみんな相手の気持ちがわからなくて悩んでるんだよね。本書があなたの恋愛に少しでもお役に立てば幸いです。
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剣名舞先生のプロフィール
つるぎな・まい
漫画原作者・作家 東京生まれ 中央大学卒
代表作
・「ザ・シェフ」(日本文芸社)全41巻
東山紀之主演で連続テレビドラマ化
単行本売上累計3000万部
・「女医レイカ」(リイド社)全18巻
名取裕子主演でテレビドラマ化
・「MC*LAW」(新潮社)全3巻
その他、130冊以上のコミック単行本を刊行。
現在、携帯恋愛小説「メモリーダイヤル」を配信中。
「コミックストーリー講座」主宰。
連絡先
tsurugina@hotmail.com
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